あなたは「青春」という言葉に、どんな印象を持っていますか?
大抵の人は次のようなポジティブな単語を思い浮かべるのではないでしょうか?
- 明るい
- 元気
- 熱中
- キラキラ
- 陽気
- 楽しい
私が思う青春の具体的な例を以下に挙げてみます。
- 部活動、スポーツに一生懸命!
- 友達との思い出作りに注力!
- 夢を叶えるための勉学に全集中!
などなど。どれもハツラツとして前向きなイメージです。
そんな優等生である青春を人々を苦しめる「病」であると表現している楽曲があります。その冒頭のフレーズを今回紹介します。
青春の病に侵され 儚いものばかり求めて いつの日か粉になって散るだけ 青春はどどめ色 青春にサヨナラを
『青春病』, 藤井風, 2021
藤井風さん作詞作曲の『青春病』の頭サビです。
様々な解釈があると思います。私の解釈は次の通りです。
「青春に憧れてポジティブなイメージばかり追いかけてしまうと、中身のない日々となり後には何も残らない結果となるだけ。青春はどどめ色。青春を追いかけるな。」
青春は追いかけずに、遠くから眺める方が良いという意味で受けとりました。
そして「青春はどどめ色」の部分は他の言葉に置き換えられないほど、青春にピッタリな表現だと思います。
「どどめ色」とは「土留色」と書き、厳密な定義がない色だそうです。人によって捉え方が異なる点で青春と似ています。
「どどめ」という音の響きから、あまり明るい感じがしないのも面白いです。青春のイメージカラーは、青や白、緑、黄色など明るい色が多数派だと思います。そこに「どどめ色」を使うことで、「青春」のイメージに幅を持たせています。
人によっては10代、20代の頃に苦労して、いわゆる「青春」を謳歌できなかった場合もあると思います。薄暗い日々を過ごしたと後悔してしまうかもしれません。
そんな時は「青春はどどめ色」をぜひ思い出して欲しいです。青春の色は必ずしも明るいとは限らない。捉え方は人それぞれ自由でいいんだと。
あなたの「青春」は何色でしょうか?
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
では、また今度。